元サンフランシスコ警察の伝説的な刑事。 最愛の妻トゥルーディが殺害されたことにより、 強迫神経症が極度に悪化してしまう。そのため職場復帰がなかなか叶わないが、犯罪コンサルタントとして市長や元上司リーランド警部からの依頼で事件捜査に協力することに。天才的な記憶力・観察力・推理力を駆使して難事件を解決していく。
TV史上に残るキャラクター、エイドリアン・モンクを作り上げたトニー・シャルーブは、舞台でキャリアを磨いた実力派。彼の絶妙かつ珠玉の役作りがなければ、「名探偵モンク」の成功はあり得なかったと言っても過言ではない。エミー賞では全8シーズンにおいて8年連続でエミー賞コメディ・シリーズ部門の主演男優賞にノミネートされ、そのうち2003年、2005年、2006年の3度の受賞を果たしている。ちなみに本作には、シャルーブの妻ブルック・アダムスがシーズン1の第12話「完全犯罪への秒読み」のほか通算5話にゲスト出演している。
1953年10月9日ウィスコンシン州グリーンベイ生まれ。レバノン系アメリカ人。1996年、『シェフとギャルソン、リストランテの夜』で全米映画批評家協会賞助演男優賞を獲得。その後『メン・イン・ブラック』『普通じゃない』『マーシャル・ロー』と順調にキャリアを重ね、99年『ギャラクシー・クエスト』で売れない役者の機微を漂わせながら最後にはエイリアンと恋に落ちるという個性的なキャラクターを演じきり、2002年「名探偵モンク」がスタート。極度の潔癖症で日常生活に支障をきたしながらも天才的な捜査能力を発揮する元刑事の名探偵を演じ、一躍お茶の間の人気キャラクターに。この役でエミー賞やゴールデングローブ賞TVシリーズ部門の主演男優賞を獲得し、当たり役となった。私生活では、女優のブルック・アダムスと92年に結婚。彼女を主人公にしたコメディ“Made-Up”(02)で監督デビューも果たしている。
モンクの世話をしている専任の看護師 兼アシスタント。女手ひとつでひとり息子ベンジーを育てている行動的な明るい女性。変わり者のモンクの一番の理解者だったが、元夫とヨリを戻し、ニュージャージーへ引っ越してしまいモンクのもとを去る(シーズン3第9話)。
1968年7月17日ニューヨーク州ニューヨーク市生まれ。
『プリティ・リーグ』(1992)、「ゴースト~天国からのささやき」(2008-09) ほか
サンフランシスコ警察の警部で、モンクの元上司。最初は渋い顔をしていたが、モンクの優秀さは誰よりも知っており、難事件が発生するたびに事件の捜査を依頼するようになる。モンクの復職を願い、強迫観念症の克服を望んでいる。ドキュメンタリー映画作家の妻カレンと二人の息子がいる。
1957年5月29日オハイオ州生まれ。
『エボリューション』(2001)、『アメリカン・ギャングスター』(2007) ほか
リーランド警部の部下。ドジで失敗も多いがにくめない性格。モンクのことを最初はただの変人だと思っていたが、ずば抜けた能力を認めてからはモンクを信頼して自ら調査を依頼することも。
1970年5月19日カナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバー生まれ。
『ロンリーハート』『父親たちの星条旗』(2006) ほか
シャローナの後、モンクのアシスタントに(シーズン3第10話から登場)。小学生の娘ジュリーを女手ひとつで育てている、タフでしっかり者の女性。自宅侵入した不審者を正当防衛で殺害した事件で、モンクと知り合う。気難しく変わり者のモンクを理解し、いいパートナーになる。
1966年6月14日フロリダ州オーランド生まれ。
「ザ・ホワイトハウス」(2001-02)、『マスク2』(2005) ほか
エイドリアンの兄。弟同様に変わり者で、ひとりで暮らす実家から一歩も外へ出ることができない広場恐怖症。幼い頃に蒸発した父がいつか戻ると信じている。弟の妻トゥルーディの死後、弟とは絶縁状態になっている。シーズン2以降、時折登場。
1957年2月28日ニューヨーク市ブルックリン生まれ。
『バートン・フィンク』(1999)、『トランスフォーマー/リベンジ』(2009) ほか
製作総指揮 アンディ・ブレックマン Andy Breckman デヴィッド・ホバーマン David Hoberman
テーマ音楽 ジェフ・ビール “Monk Theme”(シーズン1)ランディ・ニューマン “It’s a Jungle Out There”(シーズン2~)